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風と緑の楽都音楽祭2018 その5 本公演2日目・序盤(2018/05/04)

風と緑の楽都音楽祭
通称「ガルガンチュア音楽祭」!
ぎゅぎゅっと縮めて「ガル祭」!
ガルガンちゃんが「ガルガン音楽祭」と
呼び始めていたようなので
これからの通称「ガルガン音楽祭」!

本公演2日目。
引き続き、開始時刻の10時から。
夜の遅く、21時20分まで。
ガッツリガッツリガッツリと

生演奏漬け!
オペラ漬け!
異文化激突
漬け!
な、最も濃厚な一日になったのでした。

この日も朝のうちは雨模様。
強くて冷たい風も時折吹き付ける中を走った
電車を降りて金沢駅の改札を抜けてすぐ。

金沢駅コンコースでのエリアイベントから
生演奏漬けの一日を始めたのでした。

1.秋元三奈・白河俊平・原田陽菜子
         @金沢駅コンコース

金沢駅コンコースの特設ステージエリア。
駅の中を往き交う人々の喧騒の中で
ピアノとフルートの演奏をじっくりと。

はじめに原田陽菜子さんのピアノ演奏。
小学生(だと思います)のちいさなピアニストが
コンパクトな1曲をしっかりと弾ききりました。
この環境でのオープニング、立派でした。

続いて地元出身の若手演奏家が登場。
フルートの秋元三奈さん、ピアノの白河俊平さん。

 フルート協奏曲第1番 第3楽章
 ピアノソナタ第7番 第1楽章
 ロンド

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テンポよく活き活きとした2人の演奏。
やや乾いた、素朴な耳当たりのフルート。
コロコロと転がる珠のようなピアノの音の粒。

肌寒いコンコースでの演奏はさぞ大変だろうと
思いながら聴いていたら、やはり空気が冷たくて
演奏に手こずったとのことでした。

それでも、フルートとピアノが鳴り響く間は
陽当たりの良い緑一面の芝生に蝶が舞う光景が
ステージ周辺に広がっておりました。

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美男美女コンビによる軽やかなモーツァルト
演奏後の爽やかな笑顔に触れてから、音楽堂へ。

この日観る予定だった最初の有料公演までの間
音楽堂の中や外をうろついていたら
軽やかなマリンバの音色が聴こえてきました。

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2.神谷紘実 @音楽堂前広場

昨年1月にリサイタルを観たことがあった
マリンバ奏者・神谷紘実さんが
音楽堂入口付近の広場で演奏をしていました。

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すべての演奏を聴くことはできませんでしたが、

 アメリカン・パトロール
 花~荒城の月~浜辺の歌
 トルコ行進曲ファジル・サイのバージョン)

ジャズを思わせるスウィング感と
日本のしっとり感。
まるくあたたかく弾むマリンバの音色は
ぐずついていた空模様を徐々に徐々に
晴れやかにしていったのでした。

リサイタルのときの真剣勝負な姿とは違った
明るくてフレンドリーなトークもステキでした。

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神谷紘実さんのリサイタル。こちらの記事もどうぞ。

rcs4naruki.hatenablog.com

おっと。有料公演の時間が迫ってきたぜ!
邦楽ホールへ急げ!

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3.能舞とモーツァルト

いまやすっかり金沢の音楽祭の定番!
ラ・フォル・ジュルネ金沢の頃からの試み。
加賀宝生の能舞とクラシック音楽のジョイント。

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金沢以外ではまず観ることのできない、
おそらく唯一無二の異文化の融合。
最も金沢の独自色が現れているシリーズと
言っていいでしょう。

そんなわけで、音楽祭で観る公演を選ぶ上では
絶対に外せないものとして選んでいます。

わからないなりに、このとき、この場でしか
感じられない独特の感覚を味わうために。

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モーツァルトのオペラ「皇帝ティートの慈悲」。
もともとオペラ自体に馴染みがない上に
これまでタイトルすらまったく見聞きしたことの
なかったオペラ...そのうえ、能舞との融合。

どんなステージになるのかまったく想像できない。
さすがに、事前にちょっとだけガイドブックで
あらすじをチェックしました。

入場前に配布されたプログラムにも
あらすじが書かれていました。よかった...。

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セルヴィリア役のソプラノ歌手・稲垣絢子さんが
オペラの紹介と物語の時代背景、さらには
日本で猿楽が興り加賀宝生の能舞へつながる流れ、
第一幕・第二幕、それぞれのあらすじを
穏やかな語りくちで案内されました。

物語や歌、能舞の背景を音で彩るのは
弦楽カルテット、クラリネット、ピアノ。
始まりのファンファーレを思わせる序曲で幕開け。

気高いヴィッテリアの山口さん。
苦悩に押し潰されそうになりながらも
友人と恋人、双方への思いに気丈に立ち向かう
セストの鳥木さん。
静かな、真摯なセルヴィリアの稲垣さん。
それぞれの心中や状況を細やかに描写する
歌声と表情。その表現力に驚かされる。

皇帝ティートの慈悲深さ、さらには
セスト、ヴィッテリア、セルヴィリア、
それぞれが秘める心の揺れや慈悲深さまでも
表現されたかのように思える能舞。
静かな舞の動きに秘められたこころの熱さ。

オーケストラではなく、弦楽カルテットと
クラリネット、ピアノの小編成アンサンブルに
よる演奏も、この舞台や衣装、能舞、歌には
とても似つかわしく。

強いけれど慎ましい、それぞれの人物の
慈悲深いこころが感じられたのでした。

能舞とクラシック音楽の融合。
これまでのステージを遥かに超える
圧倒的な完成度と新境地を実現されたように
見受けられました。圧巻。

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さらに。後で知りましたが。
伝統のタブーを打ち破る試みと演出がなされたと
鳥木さんのツイッターで言及されていました。

こういうところにも
タブー視され排除の対象とされてきた女性への
いまの時代への、伝統側と演出側の
慈悲のこころ配りが現れているのかなと...

このステージはもう一度じっくりと味わいたい!
もう一度観ることができたとしたら
あらためてなにを感じることができるだろう。
思い返すほどにそんな気持ちが募ります。

 

ttps://twitter.com/yayoitoriki/status/992377602890350594

https://itter.com/yayoitoriki/status/992377602890350594

さて。

ここまでで、本公演2日目の...3分の1!
この先の2日目のメモを見返すと、
この日は前半・後半でもなお収まらぬ!
量としても、自分が一定時間に振り返られる
アタマの処理能力としても
これは3分割せざるを得ないと...

まだまだ興味深いステージがあるのです。
これだけでは済みません。
次々にどんどん続きます。
記事をあらためていきましょう...

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