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風と緑の楽都音楽祭2018 その4 本公演1日目・後半(2018/05/03)

風と緑の楽都音楽祭
通称「ガルガンチュア音楽祭」!
ぎゅぎゅっと縮めて「ガル祭」!

本公演1日目。後半いきますよ!

開始時刻の午前10時から
やや小規模とは言えオーケストラで
交響曲をしっかり聴くところから始まって
無料のエリアイベントをハシゴしてたら
もうお昼過ぎなわけですよ。

音楽堂やすらぎ広場の片隅には
お弁当やサンドイッチなどのパン、
ジュースやコーヒー、ワインなど
食べもの飲みものが販売されていて、
スペースは広くないながらも
その場で軽く食事ができるのであります。

このあたりでいったん休憩。
チーズのセットが気になったので、
どこぞのレモンスカッシュと一緒に食す。
生演奏を耳にしながら、演奏姿を目にしながら
いろいろなチーズを食べくらべる。

これ、なかなかええものですよ!

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このときステージでは、ウクレレパイナという
金沢のウクレレグループが爽やかな演奏を。
その音をBGMにほっとひといき。

そのステージが終わってしばらく、
チーズを半分以上食べていたところで...

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やすらぎ広場そばの廊下に彼が登場!

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同伴のミニガルを見て小躍りするビッグガル。

さて、この後に観た公演。
この音楽祭以外ではまずお目にかかれないであろう
実にバラエティに富んだステージのかずかず。

どんなのを観たか。いきましょう!

4.邦楽の響き

この音楽祭でしか観られないであろう
独自の魅力のひとつ
「西洋のクラシック音楽や洋楽器と
 日本古来の音楽や和楽器との融合」

今年は特に、昨年12月、今年4月に聴いた
加賀友禅大使ユニット「Kotoha」の演奏、
そして先日、尾山神社でのエリアイベントで
聴いた、フルート・箏・チェロのトリオ演奏が
ホールで一気に聴ける!と、とても楽しみに
していました。

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横笛・藤舎眞衣さん、箏・北村雅恋さん、
そしてハープの上田智子さん。
このおさんかたの音楽ユニットが「Kotoha」。

3人とも、ト音記号や音符、五線、ハープの弦を
あしらった、やさしい色合いの加賀友禅の衣装を
まとって登場。

モーツァルトの「アヴェ・ヴェルム・コルプス」。
ホール中がゆったりとした雅やかな空気で
満たされていく。

バッハ=グノーの「アヴェ・マリア」。
ハープの分散和音が祈りの鼓動を思わせる
リズムを刻み、その上に箏と横笛が静かに
祈りを口ずさむ。

そして「加賀友禅
ハーピストの上田智子さんのオリジナル曲。
何度聴いても(まだ3回ですけど)、

 ハープは、陽光輝いて揺れる浅野川の水面
 箏は、川のほとりのまちなみやそよ風
 横笛は、まちなみをそぞろ歩く人の心地よさ

そういう光景が目の前に現れてきます。

ハープではじまるイントロの
あまりにも繊細な弦の爪弾き。
和の空気を感じさせるフレーズ。
横笛と箏、和楽器の音色がその空気の中で
やさしく静かに舞う。
息をのむほどの美しさがまたここに。

また言います。毎回言います!
加賀友禅」は金沢が世界に誇れる名曲・名演に
なっていくと信じて疑いません。

 チェコが「モルダウ」で
 アメリカ南東部が「スワニー川」、
 だったら金沢は「加賀友禅」やぁ!

 あ~あ~~♪
 川の流れのよう~~に~~♪
 (そういうことではない!)

アンコールに「さくらさくら」。
もう過ぎてしまった桜並木の余韻を残して
前半のステージは終わっていきました。

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後半はこちら。
4月29日に尾山神社で開催された
エリアイベントのコンサートで登場した
フルート・多田由実子さん、箏・北川聖子さん、
チェロ・細川文さんのトリオに加えて、
尺八と箏がもう1艘、クインテットで登場。

「六段の調べ」初段・五段・六段。
尺八とフルートの管楽器コンビは水墨画
思わせるような渋さ。
2本の箏とチェロが刻むアクセントがまた渋い!
クラシック音楽では聴けない響き。おもしろい!

尺八と箏がもう1本加わって、
より身の引き締まる、渋く重厚な響きに。

フルート・箏・チェロのトリオでモーツァルト
フィガロの結婚」序曲、
交響曲第25番・交響曲第40番から
それぞれ、ト短調の曲の第1楽章。

柔らかく軽やかに舞うフルート。
速い16分音符の連続も丁寧に吹きこなす。

歯切れよくメロディを刻むチェロの高音。
尾山神社で聴いたときよりも
チェロの響きがストレートに響いてくる。
細川さんの凛とした表情や演奏の動きも
相まってものっすごいかっこええ!

特に短調モーツァルトでは
フルートとチェロが奏でる激しい感情の風を
箏の繊細なアクセントが受け止めるようで
心を奪われる感じがするのでした。

最後はふたたび全員が揃ってトルコ行進曲
チェロの硬質な音色で唸るリズム!
尺八が全体を渋く引き締める、
より緻密さと厚み、カラフルさを増した、
なんとも不思議なトルコ行進曲

和と洋が見事に調和して、
独特の新たな魅力を放つモーツァルト
これ、モーツァルト本人が聴いたら
絶対におもしろがるね!

誇らしさすら感じるコンサートでした。

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こちらもどうぞ:
「Kotoha」の過去のコンサート記事。

rcs4naruki.hatenablog.com

rcs4naruki.hatenablog.com

こちらもどうぞ:
4月29日。尾山神社でのエリアイベント。

rcs4naruki.hatenablog.com

5.新垣隆モーツァルトを語る

石川県立音楽堂地下・交流ホール。

数年前に世間を大騒ぎさせた例の事件以来
多方面で活躍されている現代音楽作曲家であり
ピアニスト・「あの」新垣隆さんの
お楽しみステージが今年もまたやってきた!

金沢の音楽祭の恒例イベントとなった
即興演奏大会にも毎回出演されて、
今年は本公演のコンサートにも出演して
モーツァルトのピアノ協奏曲第9番
「ジュノーム」を演奏されました。

本公演を聴くことはできませんでしたが
その後の、このステージ。
昨年も今年も立ち見が出るほどの大人気。
わたくしは今年もまたギリギリで座れました...

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モーツァルトメヌエット
新垣さんが優しく演奏して幕開け。

モーツァルトとの出会いにまつわるトーク
幼少の頃からクラシック音楽
当時のTV番組(ヒーローものやドラマなど)を
同じように見たり聴いたりして育った話。

新垣さんは現在ロックバンドの活動も
されている(!)という話。

そんなトークの合間にも、
モーツァルトが子どもの頃の時代に
高名だったという作曲家の小品で和み、
太陽にほえろ!のテーマで笑いを誘う。

シメはモーツァルトピアノソナタ第12番から
第1楽章。軽やかにステップを踏んでいたと
思ったら、哀しげに走り抜けていったり、
スピードを落としてとつとつと歩いてみたり...
表情が目まぐるしく変わる曲を
実に優しく丁寧なタッチで小気味よく演奏。

トークも演奏も実に軽妙洒脱。
新垣さんの生真面目さの中に潜む遊び心と
品のいいユーモアのセンスを滲ませる
微笑ましいステージでした。

新垣さんが参加されているロックバンド
「ジェニーハイ」
動画をみてくださいね!とのことですので
ここでもご紹介します。
いろんな意味で驚きです...


ジェニーハイ学園物語


ジェニーハイ「片目で異常に恋してる」

6.歌劇「コシ・ファン・トゥッテ」ハイライト版

地元の音楽家による、ピアノ伴奏での
モーツァルトのオペラのハイライト。

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こちらは、金沢で多彩な活躍をされている
毎度お馴染みのソプラノ歌手・石川公美さんと、

昨年の音楽祭のエリアイベントにも
石川さんとともに出演されていた
富山県テノール歌手・近藤洋平さん。

おふたりのパフォーマンス見たさ、
応援したさで選びました。

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自分の恋人は絶対に自分を裏切らないと言う
近藤さんと門田さんが扮する2人の士官に対して
森さん扮する老哲学者は、そんなことはない、
女性も出来心はあるものと笑う。

石川さんと仲谷さんが扮する2人の士官の恋人は
貴婦人姉妹。それぞれ、自分の恋の相手に夢中。

老哲学者は若い2人の士官に賭けを持ちかける。
士官に変装をさせて、それぞれ恋人ではないほうの
相手を誘惑させようとする。

木村さん扮する、貴婦人姉妹に仕える
金沢弁の女中にお金を渡し
富山弁で話をつけてグルにさせる
高岡の老哲学者。
くくくくくくくく!

互いの恋人をたらしこむ2人の士官。
まじめに賭けに臨む不器用そうな門田士官に
いかにも計算高く悪巧みを企てる気マンマンの
近藤士官。この近藤さんの本当にワルそうな
表情の演技がサイコーに笑える!素晴らしい!
くくくくくくくく!

はじめは頑なに拒絶していた貴婦人姉妹も
女中の口車に乗ってしまい、ついには
元の恋人と違う相手に口説き落とされる...

いざそうなってしまうと
不器用な門田士官、ワルそうな近藤士官、
それぞれが「こんなハズではなかった...」と
うろたえる。
もうたまらん!おもろい!
くくくくくくくく!

最後にはお互いを許し合ってフィナーレ。

男声3人、女声3人が入れ代わり立ち代わり
ときには渾然一体となりながら歌われる
アリアのかずかずも聴いててとても楽しくて。

2人の士官だけではなく、老哲学者や女中、
貴婦人姉妹の演技。
キャラクターも場面も心境も表情としぐさで
表現し切るその見事さ。

いやー!おもしろかった!

オペラっておもしろいな!
今までなんとなく敬遠してきて
とても縁の薄かったオペラだけども
こうしてみるとおもしろいわ!

物語につけられたモーツァルトの音楽がまた
とても軽妙でわかりやすくて。
そういうところがまた親しみやすさに
つながっているのでしょう。

これからは、ときにはオペラも楽しもう!
物語音楽の魅力にあらためて気付かされた
ひとときなのでした。

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1日目、午前中から夕方まで。
王道の演奏から、金沢ならではの独自の試みまで。
これだけでも実にバリエーション豊かな
かずかずのコンサートを体感できました。

そしてこの日は、合間に、
この音楽祭で、あるステージに出演される
知り合いのNさんからお声掛けいただけたこと。

さらには、某SNSで音楽をきっかけに
知り合った地元の音楽ファンのNさんと
偶然にも出会ってはじめて対面し、
会話を交わすことができたこと。

あ、NさんとNさんは別人ですよ笑笑

そういう、とてもうれしいできごともあって
充実感に満ち満ちた一日だったのでした。

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