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趣味語り:バロック音楽 #07 テレマンの音楽をカフェで軽やかに(2018/02/19 梨ばろっこ@ヤギヤ)

富山県を拠点に活動している古楽器アンサンブルユニット
アンサンブル30」が主催する古楽コンサートシリーズ

 梨ばろっこ(なしばろっこ)

今回は、石川県金沢市寺地町(てらぢまち)にある「ヤギヤ」さん。
クラシック音楽のコンサートスタジオスペースでもある
このちいさなカフェで、今を遡ることおおよそ270年ほど前...
バッハやヘンデルと同じ時代に活躍した、当時の大人気作曲家
テレマンにフォーカスを当てたコンサートでした。

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昨年11月に富山県氷見市の「たこはんの寺」で
はじめて梨ばろっこのコンサートを観たときから
今回のコンサートのことを既にお話にはきいて、
古楽おもしろがり友だちの麻衣子ちゃんと一緒に
行くぞ行くぞわいわいと楽しみにしていました。

当日の金沢は時折雪が舞ったりちらついたりの空模様。
数日前のものすごい大雪の余韻が、空にも街にも。

お昼どきに、電車とバスを乗り継いで向かいました。
これは金沢のまちなか、犀川大橋の光景。

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金沢駅から最寄りのバス停まで揺られることおおよそ20分。
近くのファミレスで軽く食事をしてからゆっくりと向かいました。
ヤギヤさん。

梨ばろっこ追っかけ隊・石川支部長!の麻衣子ちゃんと
その娘ちゃんが先に到着していて開場待機中。

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お店に入ると、1階のステージ正面、数人が座れるスペースは
すでに満席。2階から見下ろすカタチで観られる位置の
ソファー席を確保してゆったりと開演を待ちます。

アンサンブル30主宰でチェンバロ奏者の
安岡厚子さんがなにやら調整したり...

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麻衣子ちゃん親子はリラックス。
古楽を聴くのが大好きな気持ちが伝わってきます。

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梨ばろっこ追っかけ隊・石川支部専属雑用係執事のあっしは
その向かいでワンドリンクをいただきながらスタンバイ。

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開演予定時刻を若干遅れてのスタート。
窓からは昼下がりの陽射しがちょっとだけ射し込んできました。
ふと外を見ると、ずっと降っていた雪もやみかけてきていました。

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 木管楽器(リコーダー、フラウト・トラヴェルソ
 バロック・ヴァイオリン
 ヴィオラ・ダ・ガンバ
 チェンバロ

以上4種の古楽器による、シンプルな編成のアンサンブル。

バロック時代(16世紀から18世紀にかけて...ベートーヴェン
モーツァルトが活躍したよりもさらに前の時代)を中心とした音楽。
それを、当時の楽器、あるいは当時の特徴や構造を復元した
楽器で演奏する「古楽」という音楽、そしてその演奏の特徴が
最もよくわかりやすくつかめるような編成と言っていいでしょう。

そんな編成で、現代ではあまり有名ではないけれど
当時は稀代のヒットメーカーだった、親しみやすい曲調の
多い作曲家のテレマン

こぢんまりとしたカフェで
昼下がりにリラックスするのがとてもよく似合う雰囲気の
音楽が奏でられていきました。

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曲が進むにつれて、雪は完全にやんで、明るい陽射しが。
テレマンの軽やかな曲調。
古楽器のあたたかくてまろやかな響き。音色の絡み合い。
目の前の光景そのままの雰囲気。

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楽しげな曲から、憂いを帯びたメロディの曲まで。
それぞれ、あまり激しいドラマチックさはないけれど
和やかな空気を創り出すテレマンの曲のかずかずと。

トリオを基本とした小編成の
古楽器ならではの、素朴でまろやかな音色の溶け込み合い。
歌い上げというよりは語り合いというようなフレーズ。

聴こえはとてもシンプルで素朴なテレマンの曲。
それだけに、演奏する上ではまったくごまかしがきかない
そういう難しさも、演奏の端々に垣間見られたようにも
思えました。

安岡さんに言わせますと、確かに難しいんだそうです。
だけども、それだけに、うまく調和させて演奏できたら
腕前が上達したということを感じられるおもしろみが
あるということです。

そのテレマンは、生前、アマチュアのためにも
とても多くの曲を作って残したそうで、
自分が作曲して出版した楽譜の売り方までも
ファンの楽しみをそそるような工夫を凝らしたという
とてもポピュラーで商売上手でもあった作曲家だったと。

現代では、この時代の作曲家と言えば
バッハのほうが圧倒的に知名度も人気も高いですが、
当時はまったく逆だったそうです。

このコンサートでは最初から最後まで出ずっぱりだった
ヴィオラ・ダ・ガンバの折口未桜(おりぐちみおう)さん。
ソロ演奏が終わった直後の

 いや~!おわった~!
 がんばった~!おもしろかった~!
 ひゃ~!

と言いたげなスマイルがとても微笑ましくてステキでした。

終演後は、出演者とお客さんとの交流ができるひととき。
楽器を間近で見たり、少し触ってみたりすることもできました。
こういうふうな、出演者との敷居が低いのも魅力ですね!

久し振りにチェンバロを間近でしげしげと見る!

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ヴァイオリンの廣田さんが上部の部品を外して
中をよく見せてくださいました。

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食いつく追っかけ隊!

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ピアノとはまた全然違ったチェンバロの構造。
もっともっと繊細でデリケートな感じがしました。

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鍵盤を押すと、ちいさなツメのついたバー状の部品が押し出されて
水平に張られた細い弦をぷちんと弾きます。
こうして音が出るのですね。

チェンバロは弦を引っ掻いて音を出すので「撥弦楽器」。
ピアノは弦をハンマーで叩いて音を出すので「打弦楽器」。
似ているようで、全然違う。
ピアノとはまた違った魅力があります。チェンバロ

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ヴィオラ・ダ・ガンバのプチ体験コーナー。
麻衣子ちゃんの娘ちゃんが自分よりも大きな楽器を構えて
未桜さんと一緒に童謡を。

廣田さんがガンバを支えて
安岡さんが急遽チェンバロで伴奏をつけるという
なんともうらやましい、微笑ましい光景。

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おかんもちょっとがんばりました!
普段は二胡をたしなむ親子は弓を持つ手がこなれています。

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最後にみなさんと収まりました。
もはやアンサンブル30公認同然となった
梨ばろっこ追っかけ隊石川支部

アンサンブル30の活動をサポートする皆口さんのお計らい。
そのおかげで心置きなく身近に楽しむことができています。
いつもありがとうございます。

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3月からは、コンサートの数が増えてきます。
石川・富山それぞれで、バラエティに富んだ、挑戦的な要素も
感じられる梨ばろっこのコンサートのかずかず

 3月16日 金沢
  バッハ「フーガの技法
   バッハ最後の作品をフル演奏。珍しい機会!

 3月25日 富山
  「三種の鍵盤で楽しむ古楽
   チェンバロ・オルガン・ピアノ。
   3つの鍵盤楽器を同時に聴けるのも珍しい! 

 4月7日
  シャインの魅力
   古楽パーカッションと歌で楽しむ
   ドイツの古い音楽。珍しい!

これからも楽しんでいきますが、
音楽の生演奏にあまり馴染みのない方々にこそ、
このおもしろみを味わってみていただけたらなあと
切に願っています。

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