Naruki.K's Radio Head

Transmitter! Picking up something good. Hey! Radio head! The sound...of a brand-new world♪

虫除け

「いきなり38歳独身男性に告白されるという事件発生。
 なななななななななんですのこの展開! (´⊙ω⊙`)」

「なんすかそれ!?」

「びっくりやで! 本気ですと。腰がぬけました。
 えーと、わたしは46歳ですよ!勘違いされてませんか?
 と言いました」

「いや年齢は別に…」

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「ビジネスで連絡先公開しているとこんなことがおきるのかー
 メッセージアプリで告られた( ̄∀ ̄)」

「ほほう。リアで会ったことある人?」

「ないないない」

「ないの!?」

「ないよ! だから腰がぬけました」

「チャットなどでの会話はしてたと」

「ないよ! してないよ!」

「ないの!?」

「ないないない」

「アイコンの見た目だけで告られたってことか!?」

「自分の投稿とか他人とのコメントとか読んで…ラブ!」

「まあそういうのが来るのはありえない話でもないだろうけど」

「落ち着け…」

「しかし対話も対面もなしで…
 またとんだ独り善がりが現れたな。
 てっきりリアルの知り合いかと思ったわ」

「そう。
 声をかけるにあたって、本気であることを
 示さねばいけないと思った模様。
 いや、もう少しカジュアルにゆるく繋がって…
 対話してから決めようよ!って思ったんだけど」

「いきなりかい笑」

「そそそ。いきなりやわ。真面目なのか非常識なのか」

「実は普段からリアルで姿見られてたりして笑」

「ええええええええええ」

「非常識やろ。それも不真面目な。
 本当に真面目だったらいきなり告らんわ。
 言葉尻が真面目だからといって態度が真面目とは限らん」

「ひとり思いつめた風がある」

「うん。そういうことや。
 本人は清水の舞台から飛び降りたところ」

「そうそう。なんというか、奇襲攻撃。
 いきなり叫びながら突撃されて怖かった、としか言えない」

「いや、普通に坂降りろよ笑」

「ははははははははは。
 そんなビミョーなエピソードばかり増えてゆくワタクシ。
 お祓い受けようかな…」

「たぶんな…徐々に会話ってできそうにないって印象が
 あるんだろうなあ」

「あ、わたしが?」

「そう。どんな会話から入ったらいいのか見当付かない人」

「白か黒か、のるかそるか」

「そそそ。特攻や」

「ハッキリしなさい! みないな人かと思われてるんか」

「そこまでではないだろうけど」

「怖えよ!」

「すっごい高尚できちんとした人だと思われてるのかもよ」

「普通にきてよ!
 まぁ、普通に来られても突っぱねますけどね」

「会話の敷居たかーいって勝手に思い込んでるの」

「えええ。そうなのかなぁ」

「うん」

「でもあんたはそうじゃなかったじゃん」

「それは趣味がどストライクだったから。
 おれ的には入っていきやすくってさ」

「うん。そうだよね〜」

「てか、普通に友だちになるときだって特攻アカンって」

「そのとおりざんす」

「オトコのワシでも引くわ」 

「押すな!ひけ!って思いました」

「なんでこうダメ人間が多いんだろ」

「いやー。わ、わかりません…コミュ障だらけ」

「な」

「『お気持ちはわかりましたが、
  わたしはあなたのことをまったく存じません。
  つまり判断材料がないのでお応えしようがありません』
 そうお伝えしましたけども」

「もっとシンプルに『判断材料がないので応じ兼ねます』で
 よかったんじゃね?」

「うん。まあ、そういう人には何をどう言っても」

「仲良くなりたいなら時間をかけて
 自分をプレゼンせなあかんでしょうよ」

「うんうん」

「特攻するって訪問販売と同じや」

「はははははははは!特攻訪問販売!」

「欲しかったらこっちから買いに行くわ!っての」

「いやー。もしかしたら、だけどさ」

「うん」

「『きっとダメに決まっている。それならひと思いに殺せ!』
 みたいな気持ちで告られたんかなぁ」

「そんなとこだろうけどねえ」

「もうイヤ (:3」z)」

「ほかの人も同じようなの受けてるかもよ?」

「あるかもね!」

「別の女子の友だちからそれっぽい話もきくし」

「告白ではないけど、新興宗教の勧誘を受けかけた話とかあるって。
 やれやれ…まぁ、びっくりして気分転換できたけどね。」

「告られまではいかないにしても…
 いわゆる、キミがかつて誰かさんから食らったことがあるって
 言ってたような、自分勝手な日々のできごとや行動の報告だとか
 あなたを離したくないだとか...知らんがな!というね、
 そういうことをいちいち言われて困ったわ!
 というような相談が来ることがあるんすよ…」

「気の毒や…」

「どうしたらええんやろか?ってね」

「まあ。信頼できる男性というものがそもそも少ない」

「別の女子友のとこにもメッセージアプリで
 馬鹿なチャットがガンガン来るってさ」

「あー。やっぱりなぁ」

「だからキミだけじゃない…」

「ま、いちいち相手しないようにするわ」

「そそそ。お断りするにしてもまともに相手したら
 それだけで大喜びするから。ああいうのって。
 相手してもらえた!って。話が通じた!って。
 そのレベルで狂喜する狂気ぶり」

「あれ?もしかして誰かの友達?とか、
 ワークショップで会ったかな?とか
 考えてしまうんだよね」

「まあ、そのあたりのワンクッションツークッションくらいは
 あってもいいけども。さっきの別の女子友には
 『感情揺らさずに冷酷に秒殺秒殺』って助言してる」

「うん」

「どうせ懲りずに次を物色するんだろうけどさ。そんな奴は」