Naruki.K's Radio Head

Transmitter! Picking up something good. Hey! Radio head! The sound...of a brand-new world♪

シンボルツリー

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これは我が家の庭に立つシンボルツリーのコナラの木。
写真だとわかりづらいけれども、実はこれは左右にひこばえしている。
真ん中の黒いところは、もともと真っ直ぐに立っていたこの木の
切り株状の残骸。

もともとは当然ながら普通に真っ直ぐ立派に立っていたこの木。
しかし、いつの間にやら根元をカミキリムシにやられて
大きな空洞が生じてしまい、ある雨風の強い夜、
大きな音を立ててボッキリと折れ倒れてしまった。

遅かれ早かれと思ってはいたが、実際に倒れてしまったときは悲しかった。
なんせ家のシンボルだ。

倒木は自分ひとりの手ではまったく動かせいほどの重さで
後日植木屋さんに撤去してもらった。
その後、新たに苗を買って植え直すかどうか迷った。
迷ったがなんだか踏みきれなかった。

その前からメンタルを患って休職し療養生活を送っていた。
ある日突然過呼吸を3時間起こし、身体のあちこちに不定愁訴を感じて
診察の結果メンタル要因ということで即刻長期休職。
先の見えない自宅静養に入ってしばらくのこのできごと。

自宅でぼんやりと療養生活を送っているうちに
倒れてしまったあとの切り株状の残骸の左右から
か細く生えてきていたひこばえが
気がついたら思いのほか力強く成長してきた。
特に右のひこばえは信じられないくらいに太く上へ向かって伸び上がり
いつしか元の木とそれほど変わらないくらいに大きく逞しく育った。

曲がり気味で不格好なそのひこばえを、植木屋さんに剪定してもらった。
すると間もなく見違えるように真っ直ぐとスピードを上げて伸び出した。
いまや太さも高さも元の木を超えて、二階のベランダからの視界をも
軽々超えて、屋根に届くまでに成長している。

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その後、自分も職場復帰に向けたリワークプログラム、
いわゆるリハビリ通所が、主治医と職場の双方から合意されてスタート。
約4か月、最大十数人の仲間と一緒にリハビリという剪定を受けたわけだ。
そして職場復帰を果たして、いろいろなできごとを経て、1年半が過ぎた。

気力体力はほぼ復活。仕事ぶりはまだまだこれから。
人間的には、精神的には、いまや患う以前に元気だったはずの頃よりも
確実にひと回りくらいは大きくなって若返った確信がある。
やや曲がりくねっているかも知れないが、倒れた痕跡もなくなりはしないが
そのところは脇に残し置いて、前よりも大きくのびのびとしなやかに。

自分の枝も、新緑の葉っぱも、
間違いなくどんどん豊かに広がってきている。
成長していくために、広がっていくために必要な光を
多くの人からもらって、さらに枝葉が広がって、
もっともっと光を受けられるようになっていけたらと。

毎年、新緑の季節を迎えて、このコナラの木に新芽が芽吹いて
大きな葉に成長するその過程を目にするたびに、
こういうことに自然と思いを馳せるようになった。

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人のやることや気持ちというものは
そうそう変わるものでも進化するものでもないと思いつつも
この木のような落葉高木の葉っぱの如く
実はかなりのスピードで、思いもよらずに目まぐるしく
変化していってるものなのかも知れない。

新しく芽生えては成長しては老いゆき枯れ散って
またそこから新しい葉っぱが芽生えてくる。

いつも同じことを繰り返しているだけのようにもみえるけど
実は、前の年の葉っぱと、いま見ている葉っぱは、
同じものではないはず。

そのちょっとした変化を敏感に掴み取っていかねば。
それこそが生きているという実感なのかと思いつつ。

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これからは、なんとか、"Naruki"という名前に恥じないように。

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