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風と緑の楽都音楽祭2017 その4 本公演3日目・前半(2017/05/05)

風と緑の楽都音楽祭2017 その4

今年から装い新たに独自の音楽祭イベントとして再出発しました。
風と緑の楽都音楽祭。
通称「ガルガンチュア音楽祭」。ぎゅぎゅっと縮めて「ガル祭」。

本公演3日目(2017/05/05)。この日も有料公演を3つ観る予定にしていました。
それらに加えて、無料公演の予定も絡めました。
地元のハーピスト・上田智子さんも出演する「ガルガンチュア物語」のステージ。ガルガンチュアとは何ぞや?というところを少し押さえてみようという目的も兼ねて。
そして、もうひとりの地元のハーピストで、昨年12月に初めてハープソロをコンサートの生演奏で聴いたときの出演者である平尾祐紀子さんの無料公演もこの日にはあるということで、予定に組み入れておきました。

あとひとつ、もともとは、有料公演のチケットを利用して、交流ホールでの青島広志さんのステージを観る予定にしていましたが、青島さんのパフォーマンスは前日に既に堪能できましたし、石川県箏曲連盟の皆さまの演奏も先に有料公演で味わえるわけなので、この日は全く知らない演奏家のステージを観てみようと、当日現地で変更しました。

この日は自分にとっての新しいものづくし。
どんな新鮮な感覚を体験できるかという好奇心で一層ワクワクしていました。

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3日目も好天に恵まれました。
音楽祭の期間中、すべて心地好い晴天。北陸では珍しい!

これは音楽堂の反対側の入口、邦楽ホール側の外に置かれているオブジェ。
眩しく輝いていました。
金沢のオブジェにしてはわりとまともなほうの…イエなんでもありません。

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【目次】


①音楽と朗読で贈る「ガルガンチュア物語」 @音楽堂やすらぎ広場

地元で演劇関係の活動をされておられる奈良井伸子さんの語り、田島翠さんのパーカッション、そして前日の無料公演でも観た地元のハーピスト・上田智子さんの3人による愉快な「ガルガンチュア物語」。

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ラブレーの原作を元に子供向けの物語にアレンジした奈良井さんの語りに、上田さんのハープが彩りを添え、田島さんのパーカッションやカズー(ブーブー♪ってヤツね)やスライドホイッスル(ぴゅううううう~♪ってヤツね)が、場面描写のリズムや効果音や合いの手を軽妙に盛り込んできていました。 

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語りの合間に奏でられる曲は上田さんのオリジナルとのこと。
歌詞もおそらく奈良井さんのオリジナルでしょう。

泣く子も反抗期の少年少女も苛立つオトナもみんなみんなムフっと微笑まずにはいられなくなるような、そんなハートウォーミングな音楽劇場!
こういうものが楽しめるのもいいものです。

とっても楽しくわかりやすく、荒唐無稽な物語であることがとてもよく伝わりまして...音楽祭のキャラクター「ガルガンちゃん」により親しみが深まりましたし…えーと、そのう~、ますますガル愛が芽生えてきましたし…あ、いや、原作を読んでみたくなりました。

なぜ「ガルガンチュア」を音楽祭のキャラクターにしたのか、音楽祭がどういうコンセプトや意気込みで開催されて続けていこうとされているかが少しわかったような気がしました。本当に、他のどこにも類を見ない、多様な魅力がテンコ盛りの、欲張りな、なんでもかんでも食べ尽くせる、味わい尽くせる、そんな音楽祭として発展していってほしいなと心から思います。

前日に金沢駅地下の広場で演じられた「ガルガンチュア物語」。
ガルガンちゃんが公開していました。ぜひお楽しみください。
そしてこのフレーズ、いろんな場面で口ずさんでください。

  ♪たべたりのんだりねむったり~
    たべたりのんだりねむったり~
      たべたりのんだりねむったり~
        たべたりのんだりねむったり~
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②邦楽・素囃子の世界 @金沢市アートホール

金沢素囃子保存会と石川県箏曲連盟による、和楽器のみによる演奏のステージ。
素囃子保存会14名全員による演奏あり、箏と笛がひとりずつで演奏を聴かせる場面あり、太鼓1名と三味線7名による演奏あり、箏6名と十七弦箏2名による演奏あり、と、1曲ごとに幕が降りてステージの規模も設えも変化していました。

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杵屋正邦さんの曲はどちらとも、邦楽でありながら現代の音楽響きも時折感じさせるようで興味深かったですね。和楽器ひとつひとつの特色「らしさ」がとてもよく掴めるように感じられました。特に大鼓・小鼓の響き。こんなに鮮烈だったかなとちょっと驚きました。

宮城道雄さんの「春の海」は定番中の定番。音楽に興味のない人でも冒頭のフレーズは誰しも耳にしたことがあるのではないでしょうか。邦楽と言えばまずはこの曲。ベートーヴェンといえば「運命」か「エリーゼのために」か。そのくらい代表的な位置づけにある曲だと思います。このステージではシンプルな構成で安心して聴けました。

その「エリーゼのために」も、和楽器のアレンジでしっとりと雅やかに演奏さました。

越後獅子」これもまた相当に有名な曲のようです。邦楽を全然聴き慣れていない自分にはここまできて正直なところちょっと消化しきれませんでしたが、いろいろな和楽器が組み合わされた響きを楽しんで聴いていました。

曲の間に、イタリアの作曲家・プッチーニの有名なオペラ「蝶々夫人」の中で、越後獅子のフレーズが取り入れられているというお話がありました。「さくらさくら」のフレーズも取り入れられているのだそうです。
洋と和の融合は今に始まった話ではありませんね。

西洋のクラシック音楽の中に、このように邦楽のステージをガッツリと織り込む。それをみんなが違和感なく受け入れて楽しむ。実際にお客さんもたくさん入っていました。おそらく満員だったのではないかと...最前列で観てたのできちんとはわかりませんでしたが、かなりの数のお客さんが来られていたのは事実です。

金沢ならではの風物詩としてこれからも続けてほしいし、このような懐の深さは広がっていってほしいですね。これもまた伝統の継承のかたちであって、裾野を広げていく大事な取り組みではないかと思います。

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余談

越後獅子の動画を探してましたら、こういう先駆者が居られました。
いいですね!これ!カッコイイっすよ!
こういうところから邦楽のおもしろさを知っていくのもアリでしょう!


越後獅子(長唄)ロング・ヴァージョン / 寺内タケシ&ブルージーンズ


Interlude 秋元三奈・多田由実子・平尾祐紀子 @音楽堂やすらぎ広場

和楽器のステージの直後、邦楽ホールを出たすぐそばに位置するやすらぎ広場では、フルート2本とハープのトリオによる無料公演が進行しておりました。
平尾さんじゃないすか!フルートの2人も前日にそれぞれ別々の無料公演で観た方々。天使降臨!という感じでしたねぇ。夕方に別の場所で観ようと思っていたステージをここで軽く前倒しで楽しみました。後ろのほうでお寿司弁当頬張りながら…!
内容については夕方に一通りを観たそのステージの紹介としてお話ししましょう。

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ガルガンちゃんが公開していたこのステージの模様

www.facebook.com

 

いやはや、これでまだ前半ですよ。
午前中からお昼にかけての時点というのに、中身もバリエーションも濃ゆいひととき。そして続く後半がまた…同等以上に驚きと魅力がテンコ盛りなわけでして。

一旦ここで区切りとしましょう。
後半のいくつかのステージは引き続き別の記事としてご紹介して参ります。