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秘スル花ヲ 知ルコト -山科理絵が描く能楽世界-

山科理絵さんという若い画家さんの手による、能楽の世界を描いたという絵画を観てきました。某所に置かれていたチラシが目に入った瞬間に妖艶な雰囲気に惹かれました。
開催場所は金沢能楽美術館
入ったことはなかったけれど、別件で出掛ける予定に一緒に組み込める日時と場所。
結構長い期間が設定されているので、まずは軽く覗きに行ってみようと。
そういう動機で出掛けてきました。 

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能楽のことについては全くの無知でありますが、一昨年や昨年のラ・フォル・ジュルネ金沢の有料公演で、クラシック音楽と能舞のコラボを観たり、今年2月にフラメンコギタリストの沖仁さんと能舞のコラボを観たりして、という形で触れました。
その緊迫感迫る美しくも不思議な世界は非常に印象深くて、異文化の衝突による新たな化学反応の場に立ち会うという意味でもとても楽しい経験と感じたこともあって、能のことにも少し興味が出てきたところでした。

rcs4naruki.hatenablog.com

 

金沢・広坂。21世紀美術館のそばに能楽美術館があります。

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会場に入りました。

山科さんの絵画が、能楽の衣装や楽器群とともに並んで展示されていました。
小さな展示室ながらも、それらひとつひとつがまったく違和感なく調和していて、めくるめく能の世界を創り出していたように感じました。

ひとつひとつの絵画からは、人間、特に女性の、表に見える、見せている面(表情)の、その裏に隠されている内面の心情や真実を抉り出した姿が描かれているように感じられました。

展示作品のリストがありました。

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特に印象に残った絵画の絵葉書を購入しました。
ただ美しいの一言では言い表しきれない…妖艶というのでしょうか。

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会場には、世阿弥の「風姿花伝」からの言葉や文章もともに展示されていました。
その内容を読み進めながら、芸事のみならず、あらゆる人間の所作や立ち振舞いのことまでも、その本質をズバッと衝いた内容にハッとさせられる一方で、若かりし頃にある雑誌で世阿弥のことを特集していた記事があったのを思い出しました。
吉本隆明さんが「風姿花伝」では現代にもそのまま通用することが語られているということを解説していたと思います。

風姿花伝」読みたくなってきました。
その雑誌も家に保管してあるはずなので、掘り返してみたいと思います。

そこで語られているものごとの源である能楽のことも、これから知っていこうかなと思うようになりました。石川県が古くから現代に至るまで能楽がとても盛んな土地柄であって、全国初の公立の能楽堂石川県立能楽堂であるということもありますので…。

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展示は、前期と後期の2部構成のようです。
今回は前期の展示に滑り込んだ形でしたが、後期の展示も開催され次第、観に行ってみたいと思います。前期とはまた違った絵画を観ることができるのでしょう。楽しみです。