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Naruki.K's Radio Head

Transmitter! Picking up something good. Hey! Radio head! The sound...of a brand-new world♪

風と緑の楽都音楽祭2017 その1 おもしろ即興アレンジ合戦

風と緑の楽都音楽祭2017 その1
ベートーヴェンの名曲を おもしろ即興アレンジ合戦』

今年から装い新たに独自の音楽祭イベントとして再出発しました。
風と緑の楽都音楽祭。
通称「ガルガンチュア音楽祭」。ぎゅぎゅっと縮めて「ガル祭」。

4月後半より、徐々に前菜のプレ公演が開催されました。
そのプレ公演の目玉となる公演はいくつかありまして、それぞれに独特の趣向を凝らした魅力ある公演が取り揃えられているわけですけども、その中でも最高のゲテモノ…いや珍味というべき公演が、コレです。

 日本を代表する作曲家4人による抱腹絶倒のトーク&ライブ!

4名の日本の作曲家が揃って、ある「お題」をステージ上で受けて、その場で即興でトークとアドリブ演奏を繰り広げるという企画。この企画は昨年ラ・フォル・ジュルネ金沢のプレ公演のひとつとして新たにはじまったものです。
即興演奏のおもしろさや凄さもさることながら、出演者それぞれのアドリブトークの絶妙さ珍妙さが会場の大爆笑を誘ったクラシックバラエティステージでありました。

そのおもしろさの記憶、そして悲願(後述します笑)を晴らすために、今年の音楽祭でもまず観に行く筆頭にこの公演を挙げたというわけです。

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簡単にではありますが、昨年の模様はこちらの記事に書き残しています。

rcs4naruki.hatenablog.com

会場は昨年と同じ、金沢は香林坊にある「北國新聞赤羽ホール」。
昨年はお昼の開催でしたが、今年は夜です。

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今年の出演者は、青島広志さん、池辺晋一郎さん、新垣隆さん、新実徳英さん。
昨年は青島さん、池辺さん、新垣さん、そして千住明さんが出演していました。

司会者は、音楽評論家の響敏也さん。こちらは昨年から引き続き同じです。
4人(特に青島さんと池辺さん)の矢継ぎ早に脱線しまくるトークになんとか収拾をつけようとアタフタする響さんがなんともいい味を醸し出すわけです。
響さん、この公演ではきっと脇の下に汗かきまくりなことでしょう…笑笑

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開演時刻。響さんの案内に沿って、出演者がひとりずつ登場。
登場の音楽は…ベートーヴェンの…葬送行進曲…笑笑


ベートーヴェン ピアノソナタ第12番「葬送」第3楽章 (Piano : Wilhelm Backhaus)

で、最初のトークのお題は「自分の葬儀に流す曲を作るならどんな曲に?」。
のっけからふざけてます。
出演者のトークも昨年以上にふざけて…いやキレが冴え渡っておりました。

 軽妙洒脱なオネエの青島さん
 ベタベタなオヤジギャグダジャレマシーンの池辺さん
 カタイのかヤワラカいのかわからない絶妙生真面目青年の新垣さん
 楽屋落ちぶっちゃけおやじの新実さん

4人がそれぞれキャラが濃ゆすぎ!そら響さんもアタフタしますわ。

トークの中ではベートーヴェンにまつわるエピソードがふんだんに。
高尚な内容がとてもくだけた調子でキレよくわかりやすく笑いもちょいちょい挟みながら語られていきました。

 ・はじめて音楽に作曲家自身の内面や感情を反映させた(ロマン派のはしり)。
 ・他の人がまず思いつかないような斬新なことを大胆に作品に仕込んだ。
 ・転調のルールを敢えて破った。しかもそれを自然に響かせた。
 ・自分が苦労して創り上げた革新的なスタイルを自ら壊しにかかった。
 ・人間がおいそれと弾けないパッセージを平気で書く。
  その楽器でこんなパッセージ弾けないよ!というのが
  交響曲「第九」や「田園」の中にもある。

活動当時の作曲様式や演奏形式やその水準に全く囚われないようにするために、神様がベートーヴェンの耳を塞いでしまったのではないかという逸話もあるのだとか。
演奏家が弾けるか弾けないかなんか関係ねえ!というほど「あるべき音」にこだわり抜いた人だったという話も。

 ベートーヴェンって「ロック」で「パンク」なんだ...

これから、ベートーヴェンの音楽が違った響きで聴こえてきそうな気がします。

 

前半の終わりから後半にかけては、オーディション合格者6名(連弾の2人1組含む)によるベートーヴェンの名曲の演奏。
それを4人の作曲家が聴いて、ひとりずつ即興アレンジ演奏を繰り広げる場面へ。

これがまた4人4様の、曲の縦横無尽なぶっ壊しと再構成の大炸裂。
新垣さんはなぜか「太陽にほえろ!」のテーマをぶっ込んできてました。


太陽にほえろ!

そして今年初登場の新実さん。
この方の曲の壊し具合が凄かった!意味不明のおもしろさ!
クラシック作曲界って…ディープすぎる…

最後は4人全員でベートーヴェンの「トルコ行進曲」を8手連弾。
走ったらいいのか歩いていいのかさっぱりわからないマーチ。
ここにもアドリブを入れまくり。
お前がそうきたらオレはこう来る。ジャズばりのインタープレイの応酬。
最高に楽しかったですよ!

曲が終わったと思ったら「犬のおまわりさん」の連弾アドリブ展開…
この矢継ぎ早の音楽アイデアの繰り出し具合。もう凄いとしかいいようがありません。


トルコ行進曲(Piano Duet):ベートーヴェン

 

終演後、新垣さんのサイン会へ。
昨年はですね…ワタクシの番が来たところでCDが売り切れ…新垣さんが極めて極めて生真面目に「申し訳ありませんんんん」と…。
このときは、次回こそは絶対に!と心に決めて一年を過ごしたわけですよ(マジ)。

そして今回。祝!念願成就!
公開はしませんがツーショット写真も1枚快くいただけました。
ありがとうございました!また来年も是非来てください!

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翌日の地元新聞の記事。
かなり大きな扱いで取り上げられていました。
こういう変わった趣向がこれだけ大きく扱われることがとても意義のあることです。
他とは一味違うぜ!というところを前面に押し出して攻めていってほしいですね。

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その数日前には、青島さんの寄稿記事がありました。
青島さんらしい軽妙洒脱な調子で、中身は熱いメッセージ。
初回の音楽祭。大成功のうちに終わってほしいものです。

ここまでは、お客さんの入りや賑わいは昨年と同等以上。きっと成功でしょう!

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青島広志:ビートルズの主題によるソナチネ 第1楽章


青島広志:ビートルズの主題によるソナチネ 第2楽章


青島広志:ビートルズの主題によるソナチネ 第3楽章

 


指の動きが速すぎて見えない新垣隆のピアノ演奏曲<現代音楽>


ロングバージョン あの新垣隆さんがコンバットのために破壊的な作曲を。キンチョー キンチョール CM コンバット