Naruki.K's Radio Head

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地元の彫刻家・山下晴子さんが刻む生きざま、昇り立つ生命力

石川県鳥越村(現・白山市)出身の
彫刻家・山下晴子さんの彫刻展を観てきました。
石の彫刻をじっくりと観るのはこれで2回目。

この個展は、金沢のまちなかにある
「しいのき迎賓館」のギャラリーにて
開催されました。なんと入場無料。

チラシをひと目見るや否や、
流線形が美しい造形に見惚れてしまい、
これもまた実物を観たい…と。

入場無料ということで
小規模で趣味的なギャラリーなのかなと思いつつ、
4月15日午後にギャラリートークがあると
いうことで、作家さんのお話を是非聴いてみたいと
思いたち、このイベントに合わせて行くように
行動予定を組みました。

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当日、好天に恵まれた金沢市内。
ギャラリートークの時間帯に現地近くへ
行ったは行ったのですが…

諸事情でやむを得ず参加は断念。
展示をやや軽めに見回るのみに終わりました。

そのことは残念だったのですが、
展示物の間のところどころに掲げられていた
言葉たちが非常に印象的だったこともあって、
その言葉をしっかり記録に残しておくために、
開催期間が終わるまでにもう一度観に行くことに
しました。

ちょうど別の用件でまちなかへ出掛けることに
していましたので、ついでにと…。

ということで、4月22日午後に
再び会場へ行きました。

また好天に恵まれました。
春のそよ風が心地よいまちあるきの道中に、
しいのき迎賓館へ歩を進めました。

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ギャラリーに入りました。
ふたたび展示物をじっくりと観るとともに、
掲げられている言葉の中から印象的な部分を
メモに書き写していく…

ざっと一通り見回り終えたところで、
なんと山下晴子さんご本人が近くに現れました。

というか、気がついたら自分が
山下さんの近くに来ていました(汗)。
なんと、まあ。

恐れ多くも、いえ、光栄にも、
ごあいさつとお話を交わしました。

たくさんの彫刻作品を創り上げられた
(つまりたくさんの石を叩き削り造形化された)
お方とはとても思えないほど、柔らかい物腰で、
素朴で穏やかな話しかたをされる方で、
こちらの緊張はすぐに解けて会話が弾みました。

この彫刻展では、石を彫った作品群と、
主にリボン状に成形した鉄を組み合わせた作品群、
それぞれ別室のギャラリーで展示されていました。

山下さんは、両者はそれぞれ全く異なるものと
話しておられました。

石の彫刻は、あらかじめ決めた形に沿って
コツコツと創り上げていく、地道に自分に
向き合う作業であると。

鉄の彫刻は、先におおまかなイメージを
持ってから製作に臨むけれども、
形を創りながらそのときそのときで
変わりゆく思いに従って感覚を解放していく
ような作業であると。

鉄の造形は石のそれに比べて即興の要素が
大きいということを明かして下さいました。

そして、チラシにサインをしたためて
くださいました。
とても素晴らしい思い出のしるし。
ありがとうございます。

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作品の撮影とブログ掲載を
快諾していただけました。

ここから、展示されていた作品のかずかずと、
節目節目に添えられていた言葉を
味わっていただきたいと思います。

言葉は、掲げられていたものと一字一句
まるっきり同じではありません。
おおかたは書き写しではありますが、
一部の抜粋として通りがいいように、
勝手ながら、若干文章をアレンジさせて
いただいたということをご了承の上、
ご覧ください。

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石の本質「思いを伝える力」「時間を越える力」

人間の祈りが石を穿つ。
一方、石は窪みとなることで
人間の思いを受け止めた。
石は時間を越えて彼らの思いを伝える。

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生きているかたち

石の塊の中から、生命体の中に宿る
「生きている」かたちを出していく。
「生きている」かたちとは、
生命体の最小単位である細胞の生きている形。
自己防衛機能としての球体。

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石の塊の中に内在するエネルギー

無機質な素材に見える石と言えども、
生命と消滅の循環のサイクルの一部である。

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共存

対立したフォルム同士を組み合わせることで、
それぞれのかたちが際立つ。
違いを受け止め、認め合い、共に在ることで、
お互いの良さを引き立て合う人間のように。
生と死は連動し、負は正に変わり得る。

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二律背反的共存

「AがAであるためには、
 相対立するBという要素が必要となる。
 Bもまた然り。
 BがBとして成立するためには、
 相対立するAが必要なのである」

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パブリックスペースに刻む個性

単なるデザインやサインではなく、
人間性を内在させた作品を。

自分が思い込んでいることと
それが事実かどうかは同じではない。

自分の意識よりも、行動の結果としての
「モノ」に現れた現象のほうがより客観的である。

自分の手で表現された「モノ」のほうが
「私が考えた私」以上に「私」を映し出している。

自分を自分の中に探すのではなく、
自分を通して出てきた「モノ」の中にこそ、
客観的な自分が在るのではないか。

「モノ」を手懸りに道を探ることで、
もっと自分が見えてくるのではないか。

内に向くのではなく、「モノ」を通して
外向きに方向転換していけばよいのだ。

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LINKプロジェクト

生と死の連動・負から正への転化。
この「二律背反的共存」と、
エジプトの大地での模索・感動を作品に反映。

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鉄の彫刻作品群

ここでは添えられた言葉は皆無。
石の作品とは異なって、
より感覚的・直感的に創り上げられた造形。
下から上に広がっていくイメージが
多く見られました。

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石川県内各地で多くの作品が設置されています。
近くへ出向いた折には
作品を探して観て行きたいですね。

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