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2017/04/02 弦楽四重奏団 MEDIQUAR Spring Concert

2017/04/02 弦楽四重奏団 MEDIQUAR Spring Concert

春になったとはいえ、朝晩の空気はまだまだ冷たい北陸の4月はじめ。
お昼前にはすっかり暖かくなった日曜日の昼下がり、ストリングスカルテットを聴きに21世紀美術館へ出掛けてきました。

何と言っても、ドヴォルザーク弦楽四重奏曲「アメリカ」がナマで聴ける。
小学5年でクラシック音楽を聴く快感に目覚めて間もない時期に、「アメリカ」の第一楽章、はじめの数秒後のちょっと風変わりなメロディに一発で心を持っていかれて以来ずっと大好きだった曲。第一楽章から第四楽章までフルで聴いたのは大人になってからでしたが、ますます好きな気持ちは膨らんで、特別な曲のひとつであり続けていました。いつか一度はナマで聴きたい、ずっとそう願っていたところに機会が訪れました。

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先日、拙ブログでも第四楽章の実に春らしい爽やかで溌剌とした動画を記事にしましたが、まさにこういう気分で21美へ向かったわけですよ...笑
第四楽章のユーモラスでちょっとほろ苦いメロディ。ドヴォルザークの真骨頂。
是非ご覧いただきたい!

rcs4naruki.hatenablog.com

 

弦楽四重奏団 Mediquar(メディカル)について...以下セットリストより引用
 Mediquarは金沢大学医学類の学生4名で結成された弦楽四重奏団です。
 学生ならではの情熱と、溢れ出る音楽に対する愛情をお届け出来ればと思います。
 偶然にも金沢というこの地で、音楽を愛する4名が集まったという”絆”に感謝して、
 金沢に恩返しをすべく、心を込めて演奏させていただきます。

出演者も、ポスター・チケットのデザインも、受付や司会もすべて学生。
おそらく企画もすべて学生主体で進められたのでしょう。
学内の文化祭以外の場でこのようなイベントに居合わせるのははじめてでした。

21世紀美術館地下1階の「シアター21」へ入りました。
このフロアへ入るのもはじめて。
壁も天井も真っ黒。床も黒基調の実にミニマムなスペース。
最前列の真正面がひと席空いていましたのでそこへ陣取って開演を待ちました。

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定刻ちょうどに開演。
こころに若々しい春風と年度はじめの勢いをもたらすかのような
医学生4人による1時間半弱のステージでした。4人とも爽やかなええ男!

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前半は短めの曲を4曲。
まずは葉加瀬太郎さんの「情熱大陸」とピアソラの「リベルタンゴ」。
聴き馴染みのあるコンパクトな曲ふたつで勢いに乗る。
ほんのちょっとこなれ切ってない感はあったものの、安定したリズムで素敵な演奏。

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ロシアの作曲家であり化学者でもあるボロディンノクターン
ゆらゆらと穏やかに漂う優しいメロディ。ボロディンらしい繊細な響き。

ハルヴォセン(ノルウェーの作曲家だそうです)による、ヘンデルの主題によるパッサカリア。こちらはヴァイオリンとヴィオラが1本ずつ。2人だけによる演奏。
森山開次さんのダンスパフォーマンスが似合いそうな感じの(個人の感想です笑)舞曲のメロディの変化と弾む音を楽しむ。

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そして後半にきました。ドヴォルザークの「アメリカ」。
第一楽章から第四楽章まで約25分。生演奏をフルで聴き通しました。
はじめのヴィオラによるメロディが耳に入った瞬間からもう感激。
第四楽章の盛り上がりでは熱いものがこみ上げてきました。

強い音の歯切れの良さもよかったのですが、弱音の繊細な響きを見事に表現されていたところが一番驚いたところ。素晴らしいなあと。
やはりこの曲の演奏がいちばんこなれているように感じられました。
おそらく4人にとっても思い入れの強い曲なのでしょう。

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アンコールは、ブラームスハンガリー舞曲第5番。
あの特徴ある緩急を、ほんのちょっとだけ長くもたせた間で表現。楽しさ溢れる演奏。

終演後、出入り口付近で談笑したり記念撮影したりする出演者と仲間たち。
とても微笑ましい姿を横目にしつつ会場をあとにしました。

 

かなりの至近距離(演奏者との距離2メートルくらい)で聴いたストリングスカルテット。弦楽器の響きが空気を伝って身体に届く感触がなんとも言えない心地よさ。
要所要所で演奏者同士が交わすアイコンタクトと呼吸。
音を耳で追いながら演奏者同士のコミュニケーションも楽しむ。
小編成アンサンブルならではの楽しみを存分に味わいました。

キレイに弾きまとめることよりも、歯切れのよさ、自由奔放さを大事にしているような、その心意気が好ましく感じられてよかったですね。

聴きに行ってほんとうによかった。いい演奏をありがとう。
学業と演奏活動の両立。がんばって!

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ドヴォルザークの「アメリカ」。
ニューヨークのカルテットによる溌剌とした演奏。


The New York Philharmonic String Quartet performs Dvořák’s American Quartet