Naruki.K's Radio Head

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2016/07/24 チェンバロ講座 第1回

※旧ブログ記事を加筆訂正しました。

チェンバロってどんな楽器?」

チェンバロの演奏は、
J.S.バッハのチェンバロ曲を中心に
CDで(むしろピアノよりも)親しんでいて、
音を鳴らす原理や特性も、ある程度は知識として
頭に入ってはいました。

一方、生演奏では、ラ・フォル・ジュルネ金沢で
小編成のバロックアンサンブルの通奏低音として
やや遠くから聴いたことはあるものの、
ソロの演奏は聴いたことがありませんでした。

ともかく、チェンバロのソロの演奏を
間近で聴くことができて、しかも解説も聞ける。
これは絶好の機会!
と、アンテナがピンと立ちました。

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場所は、金沢歌劇座別館の大会議室。
金沢歌劇座はその昔「金沢市観光会館」という
名称で市民に親しまれていた大ホール。
そのホールではなく、別館の大会議室。

現地に入ってみると、広めの音楽室に
チェンバロとピアノが置かれていて、
すぐ近くにお客さんが座るためのパイプ椅子が
並べてあるという、見た目だけだと完全に
レクチャーかワークショップでも始まるのかと
いう風景。
それでも、どの席を選んでも至近距離に
チェンバロが。胸が高まりました。

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小林道夫さんによる演奏とお話が
たっぷり3時間ほど。

バッハのイタリア協奏曲をはじめ、
チェンバロの曲がもりだくさん。
演奏は全体的にテンポはゆっくりめ、
タッチも優しめ。

もともと抑揚をつけにくいと言われる特性を
持つチェンバロだけに、これだけの長丁場だと
正直退屈してしまうこともありましたが、
ともかく至近距離でチェンバロの響きを体験して
楽しめたということに、とても大きな意義のある
ひとときであったことは間違いありません。

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曲の合間に挟まれるお話は、
チェンバロとピアノの構造の違い、
演奏にあたって気をつけるべきポイントあり、
小林さん自身のキャリアとエピソードもあり。

チェンバロとピアノは全く別モノというあたりの
解説が一番興味深かったです。
メモとっておけばよかった…。

最後に、モーツァルトの「キラキラ星変奏曲」を
チェンバロとピアノでそれぞれ弾き比べ。
お客さんは聴き比べ。

ひとしきりチェンバロの演奏を聴きまくった
あとだったせいもあって、ピアノの音色が
やけに重くずっしりと響いたように感じました。

演奏もお話もおとなしめであまり抑揚がなく、
長時間集中力を持続させるのは
正直言って大変ではありましたが…

話の最後に、小林さんが83歳のご高齢と。
ああ、それはしかたないな…。
むしろよくこれだけの活動をこなしておられる
なあと。そして経歴がもの凄い。

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終演後はお客さんがチェンバロを触るひととき。
ピアノを習っていると思わしき小学生が
レパートリーを軽く弾いてみるシーンあり、
お母さまがた、お年を召したマダムさまがたが
おっかなびっくり鍵盤を押して見るシーンあり。

自分もはじめてチェンバロの鍵盤を触りました。
キラキラ星のメロディを人差し指一本で
ちょんちょんと笑笑

想像以上のタッチの軽さにビックリしました。
これは確かにピアノとは全く別モノ。

中学校の音楽室にあった遊び用の古ピアノや、
母親の実家においてあったピアノを
ちょっと触ったことしかないくらいな、
鍵盤楽器はからっきしな自分でも、
むしろピアノよりも繊細なタッチが要求される
楽器じゃないだろうかということくらいは
わかりました。

ピアノとチェンバロの両方を弾きこなすのは
とても大変じゃないだろうか…
ややもすると手が故障しないだろうか?
そんなことすら感じました。

休憩時間中の調律シーン。

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この日はこの公演の前に、
金沢21世紀美術館山下清展の最終日に
急遽駆け込んだということもあって、
その後に来た、ここ金沢歌劇座を出る頃には
かなり脱力してしまいましたけども…

なにかと貴重な体験ができて
充実感も大きかった一日でした。

 

この講座で演奏された、
J.S.バッハのイタリア協奏曲。
セリーヌ・フリッシュさんの演奏。
チェンバロの音色、魅力をわかりやすく
感じられるでしょう。


Bach Italian Concerto BWV 971 F major Céline Frisch harpsichord