Naruki.K's Radio Head

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2016/08/05 田島睦子ピアノリサイタル

※旧ブログ記事を加筆訂正しました。

地元出身の気鋭のピアニスト
田島睦子さんのソロピアノリサイタル。

ものすごく大好きなJ.S.バッハの曲

 無伴奏ヴァイオリンパルティータ
 第2番終曲『シャコンヌ

そのビアノアレンジ版が聴けるということで、
これは絶対に聴かなければならぬと!
チケットを即買い。
金沢市アートホールにて全席自由の3000円。

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300人規模のホールに少し早めに出向いて
最前列を確保。
鍵盤に触れる手元の動きがよく見られる
完璧なポジションで堪能。
期待を遥か雲の上突き抜ける素晴らしさでした。

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のっけからそ『シャコンヌ』のピアノ編曲版が。

本来はイタリア読みで「チャッコーナ」と呼ぶ
のですが、フランス読みの「シャコンヌ」の方が
通りのいいこの曲。
この壮大な曲をソロリサイタルの
最初に持ってくるってのが凄い。

精巧な建築物を眼前にして圧倒されるような感覚。
まったく甘さのない、硬派な堂々たる演奏に
シビれました。

グルダの『プレイピアノプレイ』
ジャズテイスト混じりのスウィング感が心地よい。
しかし硬質なノリで辛口。

『愛の哀しみ』
ヴァイオリン小曲集の定番曲。
心の奥底を抉るようなヘヴィな哀しみ。

『音の絵』
初めて聴く曲。ハードでダーク雰囲気の組曲
ラフマニノフなので軽いわけはないだろうとは
思ったけど…やはり重暗い。
それでも、それ故?聴き入ってしまった。

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女性クラシック演奏家がステージに登場するときの
定番的な、柔らかいあるいはエレガントなドレス
ではなくて、黒いシンプルなワンピース姿。
お礼のあいさつもクールな表情であっさりと。

物凄い集中力で、しかしクールな表情で
非常に強いタッチで鍵盤を弾く。叩く。
華奢な肢体からは想像つかない芯の強さとパワー。
ロマンチックで甘美な癒やしの要素は全くなし。
だからこそなおさら耳にも目にも心にも残った。

この動画のような出で立ちでした。


Frank Proto / Carmen Fantasy

やはり演奏でパワーを出し切ったのか、
休憩前にマイクを手にして出てきて喋った
ときには、別人のように脱力系の萌え声で
たどたどしくあいさつを。

 後半は組曲ですので、
 拍手のタイミングを気にして

 プレッシャー感じることなく
 ごゆっくりとお聴きくださいね…

 休憩は15分なので…

 えー、じゅうごふんですっ!

観客爆笑

今日のプログラムは
Inspirationがテーマということで

 時代を超えた尊敬のInspiration
 生活を共にした愛のInspiration
 時代を共にした友情のInspiration
 芸術からの想像のInspiration

に基づいて選曲されたようでした。

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さんざ聴き飽きた甘ったるい定番曲を並べて
キラキラとしたイージーリスニング的に媚びて
聴き手におもねるような態度は、
演奏からも立ち振る舞いからも
なにひとつ見られず。

徹底したミュージシャンシップとプロ意識に
溢れた、誠実で芯の強いクールビューティー。

それ故に誰にも親しみやすい大きな知名度
クラシック音楽に強い興味を示さない
 リスナー層へもアピールするポピュラリティ)
にはつながりにくいところもあるのでしょうが、
何よりも、己の行くべき道をしっかり理解して
大切にして地道に進んでいる、そういう印象が
見て取れました。

過去にラ・フォル・ジュルネ金沢の公演で
2回ほど聴いたことはありましたが、
今回で完全にやられました。
大ファンになりました。地元の誇り。

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あなたは、そして自分は…

普段

リアルで
ネットで

なんらかのInspiration
感じているだろうか?

フランスのピアニスト、
エレーヌ・グリモーさんによる『シャコンヌ


Bach, Busoni - Chaconne in D minor BWV 1004 - Helene Grimaud (piano)


ヴァイオリンによる『シャコンヌ』の原曲。
シギスヴァルト・クイケンさんの演奏で
はじめてこの曲を聴いて感銘を受けました。
バロック・ヴァイオリン使用。
(この動画はパルティータ第2番全曲です。
 
終曲のシャコンヌは15分12秒あたりから)


J.S. Bach : Partita For Violin Solo No.2 In D Minor BWV 1004 - Sigiswald Kuijken


こちらはヤッシャ・ハイフェッツさんの
甘さを排した硬質で熱い演奏。
モダン・ヴァイオリン使用。


[HQ] Jascha Heifetz - Bach's Chaconne, Partita for Solo Violin n°2, BWV 1004