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むのたけじ『戦争絶滅へ、人間復活へ』『100歳のジャーナリストからきみへ』

※旧ブログ記事に加筆訂正しました。

101歳のジャーナリスト むのたけじさん。
昨年8月に亡くなられました。

5年位前、休職療養中に初めてむのさんのこの著書に出会いました。
人間復活、という文言のほうに引っかかったのが動機で手にとってみたわけですが。

戦争絶滅へ、人間復活へ―九三歳・ジャーナリストの発言 (岩波新書)

戦争絶滅へ、人間復活へ―九三歳・ジャーナリストの発言 (岩波新書)

 

どうして戦争はいけないのか。
もともと、なんとなく『そりゃあいけないことに決まってるだろう』と漠然とした感覚として抱いていた思いが、この本をひととおり読んでから、はっきりと確信に変わりました。

従軍記者経験のある彼は、戦場に出た者が絶対に語らないことがあると言う。
ああ…これは言えないだろう…
平易に、淡々と、しかし甘さのない語り口で語り抜く。

戦争は
モノや社会や文化だけでなく
人間の尊厳までもいとも簡単に破壊するものであるということ
だからこそ誰が何と言おうと絶対悪であるということ

人間は
自分の意見や主張は率直に表すこと
かつその根拠や裏づけをしっかりと持っておくこと

そういうことを著書で再認識したものでした。
ひとまずそのときは頭ではわかったものの、具体的な行動に移せるほど血肉化できていたとはとても言い難く…ここ1年半くらいでやっと少しずつ実践できるようになってきた気がします。

 

その、むのたけじさんの、より平易なメッセージ集を昨年9月に読みました。

むのたけじ 100歳のジャーナリストからきみへ 平和

むのたけじ 100歳のジャーナリストからきみへ 平和

 

ことさら印象的で象徴的なメッセージをふたつだけ紹介しましょう。

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槍や刀でたたかっていた時代は、人の力と頭脳のたたかいでした。
しかし、核ミサイルはスイッチひとつ。
人が関わる部分が少なくなればなるほど罪の意識は薄くなり、
頭脳の働きまで軽くなります。
しかし、一つひとつの命はかけがえがなく、何よりも重いのです。

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人間はそもそもあやまちをくり返す生きものです。
大事なのは、あやまちをおかしたときにどうするかですよ。
(中略)
あやまちを未来にくり返さないためには、
起きてしまった過去の事実を明らかにして学ぶしかありません。

戦争云々を超えて、人としての生きかた、ものごとの考えかたの根幹に関わる内容ではないでしょうか。この著書でもその主張が力強くかつシンプルに貫かれています。

 スイッチひとつで罪の意識を感じることなく…

小林よしのりさんの若手時代のアホギャグマンガ東大一直線」でも主役が同じことを言ってたっけ。素人以下レベルの汚い絵でナンセンスなギャグ満載な中にときどきグッサリ核心を突くセリフが散りばめられてたっけ。

閑話休題

 戦争は絶対悪

そう思っている人は少なくないでしょう。
ではなぜ悪なのか?

むのさんの著書をひも解けば、たちどころに具体的に生々しく知ることができるのではないかと思います。