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落語を聴き続けて気がついたコミュ力アップの実感(2017/11/22 桂南光独演会)

昨年11月に観に行った落語の公演。
大好きな桂南光さんの独演会。

金沢21世紀美術館の地下シアターで
定期的に「ひとり会」を開催している、
金沢大学工学部出身の桂まん我さんもやってきて
一席演じられるということで
とても楽しみにしていました。

場所は石川県立音楽堂・邦楽ホール。
邦楽はもちろん、落語や小編成の音楽公演もよく開催される
700人ほどを収容する中規模のホールで
上方落語(関西の落語)の世界を存分に味わいました。

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前座の桂團治郎さんの一席は
とても明るく元気な「看板の一(ピン)」。
きっちりキメようとすればするほど
どこか間の抜けた博打打ちの噺。

続いて南光さんが登場。
独特の粘っこいダミ声で、日常のちょっと可笑しな
ひとコマをマクラ(本題の前の小咄)で軽快に披露、
本題の「蔵丁稚」の、歌舞伎の師弟の噺も軽妙に。
安定感ある中にも、妙な可笑しさを感じさせる
南光さんのキャラクターがなんともいえずいいんですよねぇ。

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中入のあと、まん我さんが登場。
落ち着いた口調でとぼけた持ち味で「豊竹屋」を一席。
前半の南光さんに引き続き、芸能のネタ。
なんでもかんでも浄瑠璃義太夫の節語りで
謎解きをしたがる男の噺。
「◯◯のようで◯◯でない~」の言い回しは
この噺からきているんですね!

ふたたび南光さんが登場して「三枚起請(さんまいきしょう)」。
またしてもマクラでご自身の日常の中でのおかしな話をひとしきり。
本題に入るととても濃厚な円熟味を感じさせる噺しぶり。
キャラクターの親しみやすさおもしろさだけでは
決して済ませられない力量をまざまざと見せつけられた感じ。

今回はすべて古典落語の演目。
まだまだ落語初心者で、古典落語にはまだ馴染みが薄い自分には
かなりの手応えで、最後まで聴ききる集中力が切れてしまいました。

だけども、だからこそ、落語の奥深さを感じたし、
もっともっと聴いていきたい、楽しみたい、わかっていきたいと
いう気持ちが強まった、そういう公演のひとときでした。

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    *    *    *    *    *

落語をはじめてナマできいたのが昨年12月。
このときも南光さんの独演会でした。
このときの演目「天狗裁き」。
ひとの夢を詮索したがる人々(のみならず天狗まで!)の
可笑しさがなんともツボにきて、これをきっかけに、
落語を聴くおもしろみを肌で感じたのでした。

それ以来、ホールやお寺で落語をナマで何度か聴いて、
youtubeでもときどき落語を聴いて、だんだんと...

自分自身のコミュニケーションのしかたに
(自分としては)とても好ましい影響が及ぼされてきて
いるのを感じるのです。

 雑談をするときの...
 受け返しの内容、切り返し、それぞれの間。

 話を聴くときの...
 言葉からだけではなく、口調や表情、しぐさに滲み出る
 相手の感情や思いを細やかに汲み取る感覚。

 人情、人のこころの機微、人の情けないところ。
 わかっていても如何ともしがたい「業(ごう)」「性(さが)」。
 そういう「わかっちゃいるけど」な、人間くささを認める度量。

そういう、しなやかなコミュニケーションスキル。
人の気持ちに柔らかう軽妙に寄り添う傾聴力。

それらを、笑いながらおもしろく身に着けるなら...

...落語だ!

落語を聴いていると、身についてくるぞ!自然に!

ラクな気持ちでテキトーに聴いていたら、
気がついたらそんな力がついてくる!
なんとお得なコミュニケーションスキルのスピードラーニング
 ※個人の感想です! ※効果には個人差があります!

そんな目的なんぞもって聴くためのものでは全然ないし
単純に噺と噺家の表現力をおもしろがるのが楽しいのだけども、

自分自身の話す力、聴く力、寛容なこころもちが、
落語を聴き親しんでいくことで身についてきて
血肉化してきていることに気がついたひとときでも
あったのでした。