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2018/07/07 七夕のゆうべを弦楽四重奏で@安江金箔工芸館

金沢・東山にある「金沢市立安江金箔工芸館」。
ここの1階ホールではときどき
クラシック音楽のミニコンサートが
「きらめきコンサート」と銘打たれて
開催されています。

1時間弱ほどの短めのステージと言えども
プロの演奏家による生演奏がワンコイン!
500円で楽しめます。

七夕の夜にこのコンサートが開催されるという
告知に見られた出演の方々は...

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オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)の
第2ヴァイオリン奏者・江原千絵さん。
同じく若松みなみさん。
ヴィオラ奏者の古宮山由里さん。

そしてOEKのメンバーではありませんが
金沢のクラシック音楽の一大イベント
風と緑の楽都音楽祭、通称「ガルガン音楽祭」

いくつものステージで活躍されていた
富山県出身・金沢を拠点に演奏活動をされている
チェロ奏者の福野桂子さん。

この場所でのミニコンサートでは
江原さん、古宮山さん、福野さんのトリオでの
バッハの演奏を聴きに行ったのが最初でした。

あの素敵なコンサート以来の...
また間近で演奏の響きとお姿を楽しみたい!

初めて拝見することになる若松さんも加わって
弦楽カルテットでのコンサート。

友人が加わって総勢5人で観ることになったという
わたくしにとっては珍事中の珍事になったことも
あって、この日をとても楽しみにしていました。

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わたくしを含めた総勢5人。
受け付けと支払いを済ませて入場。
みんな固まらずにてんでんに席を選ぶ...

別に仲が悪いわけではなく!
それぞれが自分にとって好ましい場所で
生演奏を楽しもうということですね。

曲目は、なぜか今回は当日まで公開されず
受け付けで手渡されたコンサートプログラムを
見てはじめて知りました。

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ハイドン弦楽四重奏曲「ひばり」。
小学5年でクラシック音楽を聴くおもしろさに
目覚めて間もない頃に、はじめて聴いた
弦楽四重奏曲がこの「ひばり」の第1楽章。

その第1楽章。
静かに弾むイントロに続いて
ほんとうにひばりがさえずっているかのような
第1ヴァイオリンのメロディ。
作曲したハイドン自身が「ひばり」と名付けた
わけではないそうですが、もうそう例えるしか
ないような、さえずりのハイトーン。
第2ヴァイオリンとヴィオラ、チェロが伴奏で
描く背景。風に揺られ擦れ合う新緑の葉か、
小川を流れる水の流れか。
メロディも伴奏も少しずつ形を変えて
奏でられる細やかさに感じるおもしろみ。

いかにもハイドンの曲の緩徐楽章らしい
ゆったりと滑らかに流れる弦楽器の響きと
規則正しいシンプルなリズムが印象的な
第2楽章、普段は目立つことの少ない
ヴィオラが大活躍する第3楽章のメヌエット...

フィナーレの第4楽章。
速いテンポで弾むリズミカルな伴奏の前を
止めどなく流れていく16分音符の連続。
その細やかでスリリングなフレーズが
各パート、左から右へ次々に引き継がれ、
リズムや伴奏も引き続いて渡され…
楽器同士のやり取りが繰り返される。
4羽のひばりによるさえずり合戦か?

ハイドンらしく、曲の構成や楽器の役割が
とてもわかりやすく感じられる曲調。
弦楽カルテットの特徴、おもしろみ。
それにはじめて触れて感じてみるには
うってつけの安定感を兼ね備えた曲。

 

引き続いてメンデルスゾーン弦楽四重奏曲
こちらは今までに聴いたことのない曲。

細かくゆらゆらと揺れるフレーズが
穏やかな調子で繰り返されるのが
印象的だった第1楽章。

第2楽章は、童話が語られる背景に
奏でられるのがよく似合いそうな曲調。
かと思ったら、後半にさしかかると
第2ヴァイオリンとヴィオラ・チェロが
速く細かいフレーズのやり取りを繰り返す。
そこへ第1ヴァイオリンが息の長い響きで
支えるような、不思議な感じの曲。

緩やかながらもエモーショナルな
第1ヴァイオリンの熱いメロディが冴え渡る
第3楽章を経て、第4楽章へ。

ここで一気に激しい感情がほとばしる。
4つの楽器の重くて強い響きが一気に
目の前に迫ってくる。
メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲の
第1楽章をもっと激しく狂おしくして
ぎゅっと凝縮したかのような、
切迫感あるスケールの大きなフィナーレ。
その音のうねりに浸っているうちに、
いつしか穏やかな雰囲気になっていて、
静かに終わりゆく…

不思議な余韻が長く残った弦楽四重奏曲でした。

 

100人も入ればいっぱいになるくらいの
細長いスペースで奏でられた弦楽カルテット。
ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ。
それぞれの楽器から生じる響きや
楽器を操る身体の動きの美しさ。

コンサートホールで聴こえてくるような
艶やかさはあまりないけれども、その分、
楽器の音が生々しく迫るように感じるのです。

素敵な演奏ぶり、その姿から醸し出されて
会場のスペースを満たす生々しい響き。
それをワンコインでお手軽に楽しめる...

そういう環境が身近にあることが幸せです。

地元で活躍されている演奏家の方々と
気さくに交流できることがあるのもまた魅力。

終演後、出演者のみなさまと対面し
はじめて直に言葉を交わすことができました。
わたくしが発信しているものを、ときどき?
目にしてくださっていたようで、驚きながらも
とても嬉しく、ありがたく。

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真ん中にどうぞと促されたんですよ!
決して無理矢理割って入ったわけではないっ!

これからも音楽を存分に楽しもう、
地元で活動する演奏家を応援しよう、
そのために自分もがんばっていこう。

そういう気持ちになるひとときでした。